2017年8月3日(木)、4日(金)石川県金沢市で開催された「第58回全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会」に参加、出展しました。
石川県の年間降水日数は日本一と言われるなか、前日に梅雨明け、当日は朝から快晴でセミの鳴き声が響き渡っていました。 金沢駅すぐ隣の「石川県立音楽堂」を会場とし、全国から約900名の栄養教諭、学校栄養職員、教育委員会等学校給食関係者が参集しました。
1日目は全体会と展示が開催され、弊社「給食ひろば」も出展いたしました!
多くの栄養士、学校給食関係者の皆様に足を運んでいただき、感謝申し上げます。今回は(株)健学社と合同で出展し、書籍・教材の販売も行いました。
展示会では「給食ひろば」の会員登録していただいた方に、なべくまのトートバッグをプレゼントしておりました!
お陰様で大変人気なノベルティとなっています。
次のノベルティも企画中ですので、もしよろしければ皆様のご意見をお聞かせください★
会員登録していただけますと「はなまる給食写真館」に写真を投稿できたり、イラスト等のダウンロードも可能となっております。この機会にぜひ、ご登録よろしくお願い致します!
初日は開会式が行われ、主催者である文部科学省から、文部科学審議官、全国学校栄養士協議会長から挨拶、石川県知事、金沢市長から祝辞をいただきました。
次期開催地挨拶として広島県教育委員会及び栄養士の皆さんたちが広島県の魅力を紹介していました。来年の研究大会も楽しみです。
全体会では、
①「学校における食育の推進と栄養教諭の役割」
文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課長から栄養教諭に求められる役割として「教育的配慮のある学校給食の提供」・「幅広い視野をもってコーディネーター的役割を果たす」があげられ、学校における食育の推進が図れるとおっしゃっていました。
最後に課長から参加者全員に問題が出されました。
参加された方は答えが出せましたでしょうか。
ぜひ、皆様の意見をお聞かせください。
※コメント欄にご自由にご記入ください。
②記念講演「ふるさと石川の食の豊かさ」
石川県観光大使 篠井英介 様
ドラマ「下町ロケット」や朝ドラ「まれ」など数多くの作品に出演。
石川県金沢市のご出身ということで、当時の給食の思い出話等をお話していました。
コーディネーター
文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課 食育調査官 横嶋剛 様
シンポジスト
・新潟医療福祉大学健康科学部 健康スポーツ学科教授 森泉哲也 様
・京都市立柏野小学校 校長 前京都市教育委員会指導主事 尾松廣明 様
・石川県金沢市立田上小学校 栄養教諭 畑山千春 様
例年のプログラムでは、開催県の先進事例が発表されることが慣例となっていますが、今年は違いました。 これは特筆すべきことです。 平成27年10月、総務省が発表した食育の推進に関する評価において「栄養教諭の配置により、学校の食育指導体制は整備されつつあるが、一方で栄養教諭配置の効果の把握が不十分」と指摘されたことに対しての危機感の表れです。
それらの指摘を受け、文部科学省では改めて「栄養教諭のあり方検討委員会」が組織され、栄養教諭のあり方、学校における食育の評価方法について専門家を交えて見直しと整理が行われてきました。 そして、栄養教諭を中核にして食育を推進する際の一連の取り組みを「計画」「実践」「評価」「改善」のPDCAサイクルに基づき明確に示し今年5月に発出されたのが「栄養教諭を中核としたこれからの学校の食育」であり、今回、この冊子の意図や内容についてシンポジウムが行われました。 冊子は、栄養教諭をはじめ管理職、学級担任など全教職員を対象に作成したものです。
今大会の時点で、参加した栄養教諭や学校栄養職員がこの冊子を既に読み込んでいたか、というと疑問です。少しだけ読んだという方もいらっしゃいましたし、何人の方は手元に届いていないというケースもありました。 主催者として「参加者は全員持って来い」という指示を出していてもよかったのではないかと思いましたが、基本的に文部科学省からの通知等はすぐに読み込んで翌日には着手すべし、ということを前提にしていると解したほうがよいかもしれません。 また、今回、シンポジウムという形式になりましたが、もっと時間をかけて文部科学省としての説明が行われたほうがよかったのかもしれないと思いました。
栄養教諭制度が始まって10年が過ぎました。当初の「栄養教諭が中核となって」行う食育は栄養教諭が主役を張るものだと解されていた時期があり、しかしそれでは人数的にも無理があり、管理職は栄養教諭に任せきり、という状況が生まれてしまいました。 これまで、栄養教諭がやってきたことは決して無駄ではない、と強調しておきたいところですが、制度設計の段階で食育の評価方法が曖昧のまま開始してしまったという弱点を、総務省に見抜かれてしまったことは認めざるをえません。
今回の冊子では、開始栄養士の専門知識を活かしながら、学校内外におけるコーディネーターの役割に徹する、という方針が示されました。 この冊子が管理職・学級担任が読み込むまでにどれくらい時間がかかるでしょう。 今大会の2日間を通して「学校評価」に「食育」を組み込んでいる学校がずいぶん増えていることを知りました。今後の変化が楽しみです。
夜は「お万菜割烹 能加万菜 郷」にて、オフ会を行いました!
たくさんの栄養士様にご参加して頂き、金沢の郷土料理を堪能しながらそれぞれの仕事の話や学校給食で話題になっているあれこれをお話ししました。
参加して頂いた栄養士様、誠に有難うございました。
とても楽しい時間を過ごすことができました。またの機会に、是非参加して頂けると幸いです。
次回は鹿児島の学校給食研究協議大会にてオフ会を開催予定です。
また詳細は追って連絡いたしますが、たくさんのご参加お待ちしております!!