給食トピックス

厚木市の学校給食展に行ってきました。

DSC_3000 1月17日土曜日、厚木市の学校給食展へ行ってきました。 第4会パクパク学校給食展。 場所はショッピングセンター・複合施設「アミューあつぎ」のホール。 本厚木駅から徒歩5分の好立地で、午前中でしたが開場と同時に多くの家族連れで賑わっていました。 1月17、18日の2日間、全国学校給食週間に因んで、厚木市の学校給食に対する理解を深めようという企画・イベントで厚木市教育委員会の主催です。

 学校給食の紹介パネル、児童の作品展示や折り紙、豆つかみ、〇☓クイズなどの体験コーナー、また、クリームシチューの試食もありました。

 


DSC_2976 今回、面白いと思ったのが、○×方式の食育クイズ大会。 ニューヨークへ行きたいかクイズのアレです。 ホールを広めに取れていることもあるでしょう、参加者がスクリーンに映し出される出題を見て、正しければ○、間違っていれば×の側に移動します。 分かれたところでロープを張って締め切り。正解が発表されます。 みんな正答率高めでなかなか、落伍者が出ません。


IMG_3328 中にはこんな問題も・・・。 「夏と冬とで牛乳の味はちがう」? 思わずニヤリとしてしまいました。 昨年4月に神奈川県の厚木市や川崎市の学校給食で学校給食の牛乳を飲んだ市立の小中学校の児童・生徒計約860人が「普段の味と違う」などと相次いで違和感を訴えたことがありました。


 神奈川県は、牛乳の異味・異臭について検査した結果、食中毒の原因となる菌は検出されず、製造施設への立ち入り検査においても衛生状態や製造過程に問題はなく、当該牛乳を原因とする食中毒ではないと判断し牛乳を再開したのでした。 おそらくそういったことがあったので、この問題が出されたのだと思います。 大人は改めて子供の味覚というのは鋭いのだと思い知らされた出来事でしたね。

 そして、しっかり説明がされていたのでしょう。 これも全員正解でした。


DSC_2982 正答率が高くて上位がなかなか決まらず、厚木市の地場産野菜が当たるクイズ大会は、じゃんけん大会になりました。 栄養士さんとのじゃんけん対決です。

 このクイズ大会は2日間、それぞれ午前と午後に行われました。 まとまったスペースが必要ですが、なぜか今回のスペースにちょうどいい人数の方々が集まっていました。 みんな楽しそうでよかったです。 こういうスタイルのクイズ大会も盛り上がるなぁ、と思います。どうぞ参考になさってください。


DSC_2985では展示や体験コーナーを見ていきましょう。まずは人気献立の紹介コーナー。

クリームシチュー、鶏肉と大豆の味噌絡め、沢煮椀、ポークカレー、魚の香草焼きといった人気メニューのポスター展示で、それぞれの詳しいレシピが配布されていました。


DSC_2984_R 厚木市の栄養摂取基準と地場産物の紹介。 教育委員会と厚木市農業協同組合とが連携して、「パクパクあつぎ産デー」と称し、小学校給食へ地場産農産物の導入を実施しています。  トップ3は、タマネギ、じゃがいも・・・。あともうひとつ・・・あれ、大根だったかな? すみません、忘れてしまいました。


DSC_3014 さて、おなじみの豆つかみゲームです。 30粒以上で豆つかみ仙人に認定されます。 今回もチャレンジしましたが結果は12粒。 「見習い」だそうです。 厚木市の食育はどうやら厳しいです。 みんな真剣です。(スタンプラリー①)


DSC_2989 折り紙コーナー。 野菜や果物を折り紙で作ります、最近よく見かけるようになりました。 そして意外と難しいです。 子供たちもなかなか進まないので、ご家族の方も手伝おうとするのですが戸惑っています。(スタンプラリー②)


DSC_3017 全国学校給食週間の紹介。 1月24日から30日までが全国学校給食週間です。 その発端となった給食の歴史が紹介と厚木市で行われる学校給食週間の内容が説明してありました。

 厚木市ではこの期間中、日本で最初の学校給食といわれている山形県旧・鶴岡町の「おにぎり・焼き魚・漬け物」という昔の給食献立を出していたり、調理員さんとの交流を実施されているそうです。


DSC_2994 学校給食展でおなじみの「食事バランスゲーム」もありました。 トレイに食べ物のモデルをバランスよく正しく置くことができるか、を試すゲームです。

 厚木市で興味深かったのは、地元の栄養士養成課程で学んでいる大学生が参加していることでした。 彼らは2年生で、これから給食実習に入る学生から選抜されたそうです。 クイズ大会や体験ゲームの運営を手伝っているのです。 ここでは、彼らが来場が選んだ食事のモデルを見てアドバイスをしていました。 地域貢献でもあり、自身の経験にもなります。 なるほど、と思いました。 学生さんたちも楽しそうでよかったです。


DSC_2997 児童作品の展示コーナー。 いつ見ても、どこの学校給食展を見ても楽しくなりますね。


DSC_3003 子供はいつだって詩人であります。 それはわかるのですが「おにまん」って何ですか? 調べてみたのですが、東海地方でよく食べられる、薄力粉と砂糖を混ぜ合わせた生地に角切りのさつま芋を加えて蒸した「鬼饅頭」のことではないかと思われます。 相模地域でも人気なのでしょうか。


DSC_3009 さて。 これも学校給食展にありがちな・・・・。 いや・・・。 いつもの回転鍋と様子が違います。 実物大の回転釜をプラスチックの板で作ったものです。 こういう工作が得意な調理員さんがいらっしゃるそうです。 釜は傾きませんがハンドルは回ります。


DSC_3010_R 回転釜の近くに「給食センターの1日」というタイトルのポスター展示がありました。 下処理、本調理、片付けそれぞれの工程を色分けして写真付きで説明してあります。 とてもいい展示ですが、ゾーンが何故このような設計になっているのか、といった解説もほしかったなぁと思いました。 ゾーンは2色に分けています。 食中毒を防止するために給食センターの室内を汚染地区、非汚染地区で区分しているのですが、そういったところの話の深さ広がりというか、学校給食の最も特徴的な話になります。

 現場の方々にとっては日常茶飯事ではありますが、一般の見学者は「何故?」や「何のために?」という視点を持って見学しているので、それについて平易な言葉で説明して差し上げることが重要ではないかなぁ、と思います。

 学校給食週間中の学校給食展をあちこち見学させていただく予定です。 週末の開催で、休日出勤の方もいらっしゃると存じますが頑張ってまいりましょう。

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