神奈川県大和市のイオンモール1階で、10月18日(金曜日)から20日(日曜日)まで開催されている大和市学校給食展を見てきました。 大和市の学校給食展は毎年開催され、今回で第28回目なのだそうです。
大和市は神奈川県のほぼ中央に位置し、横浜、相模原、藤沢、海老名、座間、綾瀬、東京都町田の各市に隣接する、人口約23万人の自治体です。市域は小田急江ノ島線に沿って南北に細長い形をしています。
大和市では昭和34年2月から小学校、昭和48年4月から中学校で完全給食が始まりました。 現在中学校の給食について議論されている神奈川県にあって、大和市ではずっと前から始まっていたんですね。 現在、小学校の単独調理校8校、給食センター3箇所(小学校11校、中学校9校)で、市内の小中学校約1万9千人を対象に給食を実施しています。
今回は「和食っていいね」をテーマに、日本の食文化を大切にする心を育てるため、和食に関する知識やマナーについて紹介されていました。 今回見学をしていて、毎年学校給食を実施していることもあって、非常に丁寧なポスター展示をされているのが印象的でした。 ホームページでの大和市の学校給食の紹介でも感じ取れるのですが、大和市の給食はこうあるべきなのだ、という強い意思があるようです。 配布資料の内容も装丁もしっかり作りこんでいるなぁ、と思いました。
「めざせ!和食博士スタンプラリー」などの企画もありました。 上の写真もそのひとつ。 昆布、鰹節、めざし、しいたけなどの和食の出汁に使われる食材は展示されています。 そして、下の筒を見てみると・・・。
筒にはガーゼで覆ってあり中が見えません。 この筒の中の出しの食材を香りで当てようというものです。 もちろん全てわかりましたが、これだけクンクンしたのは初めてかもしれません。
そして、答えあわせは、中の筒を引っ張るります。 出汁の材料が入っていました。 面白いクイズですね。 このほかにも「まごはやさしい」のクイズもありました。
もちろん、子供たちの絵画も展示されています。 みんな上手ですよねぇ。
職員さんの手作りの食育指導ツールもとてもよかったです。 大型の飛び出す絵本で、野菜の紹介をしています。
もうひとつ、大きな紙芝居なのですが「給食室の一日」という力作がありました。 上のシーンは果物を丁寧に3回洗っている絵です。 いやはや、すばらしい画力です。 このくらいの絵を描きたいものです。 こういうところにも給食に携わるひとたちの意思を感じます。
給食だよりもこんな感じで年代記になっています。なんだか感動してしまいます。 今回の学校給食展では、手作り給食へのこだわりや新献立の導入など、伝統と革新を併せて給食に向き合う大和市のひとたちの自信が感じられるものでした。 ありがとうございます。
秋は各地でこのような学校給食展が開催されています。 この「給食ひろば」でもできるだけ、学校給食に関する各地のイベントを紹介しておりますので、よろしければ参考にしていだだければ幸甚です。