10月11日、さいたま市中央区のラフレさいたまにおいて第10回全国学校給食甲子園の東日本地区代表表彰式が行われ、決勝大会出場校・施設が発表されました。
節目となる10回目を迎えた今年は、2,054校・施設から応募がありました。 第1次から4次までの審査をした結果、東日本の北海道・東北、関東、甲信越・北陸の3ブロックの都道府県代表校・施設、ブロック代表校・施設、さらに決勝進出校・施設を決定しました。 決勝大会は12月5日と6日、東京都豊島区の女子栄養大学駒込キャンパスで開催されます。
なお、西日本の代表6校・施設は10月18日に大阪で行われる西日本地区代表表彰式で発表されます。
決勝大会進出を決めた6校・施設は以下の通りです。
北海道・東北ブロック
・青森県 青森市浪岡学校給食センター
・秋田県 上小阿仁村学校給食調理場
関東ブロック
・東京都 足立区立第十一中学校
・群馬県 みなかみ町月夜野学校給食センター
甲信越・北陸
・山梨県 南アルプス市立豊小学校
・石川県 金沢市学校給食扇台共同調理場
決勝進出されたみなさま、まことにおめでとうございます。 青森県の方は欠席されていましたけれど、決勝進出を決めた栄養士さんは一様に驚きつつも、みなさん闘志が漲っていました。 全員が優勝狙っています。
今回は東日本の決勝進出を決めた学校・施設の発表でしたが、何れも決勝は初出場というフレッシュな顔ぶれになりました。栄養士さんが異動して、別の施設からというケースもありません。 あの調理場に見立てたテーブルで60分間で6食を作るという今までに経験をしたことがない戦いです。 興味深いです。
東日本のメンバーで注目しているのは、なんといっても「足立区」です。 「日本一おいしい給食を目指している足立区」です。 教育委員会に「おいしい給食課」を設置し、テレビや新聞雑誌で数多く取り上げられ、区民の満足度も上がり、さらには給食の残菜も減ったという実績があります。 いつのまにか「日本一おいしい給食=足立区」というイメージも醸成されてきました。 ここで本当の「日本一」になるチャンスが巡ってきたのです。
そして、どうやら今回の出場については区長マターになっているようです。 シティプロモーションとしてもこれ以上の舞台はありません。 区長の特命事項として優勝を狙ってくるはずです。
対抗は青森市浪岡学校給食センター。 青森市には決勝大会進出者がいます。そのノウハウと経験をどう生かすか。 フレッシュな顔ぶれでは大きなアドバンテージになると考えます。 群馬県みなかみ町月夜野学校給食センターは平成25年度の文部科学省表彰校ですし、地域ぐるみの地産地消は高く評価されています。
山梨県南アルプス市豊小学校はノーベル賞受賞の勢いがあります。 そして山梨は果物だけではないぞ、という食材をアピールしてくるものを思われます。 秋田県上小阿仁村学校給食調理場は人口2400人の小さな村で小学校・中学校合わせて約110人の子どもたちに給食を作っています。 子宝祝い金制度など少子高齢化への対応が行われており、そのスピリッツが給食にも表現されると日本を驚かすことができるかもしれません。
もうひとつ、注目したいのは石川県金沢市扇台小学校。 金沢市勢は過去3回決勝大会に出場いますが、特別賞を含めて無冠に終わっています。 控えめで事を荒立てずに藩を維持してきた風土だからでしょうか。 それでも、今年は違います。 北陸新幹線の開通や、テレビドラマの舞台となり追い風が吹いています。 今回の献立にも百万石パワー前回で初タイトルを狙っています。
東日本の決勝メンバーを見ただけでもワクワクしてきます。 西日本の決勝進出メンバーの発表も楽しみです。
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