11月7日金曜日、8日土曜日の2日間、東京都葛飾区の亀有駅前にある亀有地区センターで第38回葛飾区学校給食展が行われました。 訪問したのは土曜日の午後で、亀有駅前の好立地でしたので大盛況でした。
今回のテーマは、「心とからだの健康づくりをめざす学校給食~広げよう!葛飾の食育~」です。
葛飾区には小学校50校、中学校24校があります。 そして各校に1人栄養士が配置され、各校がそれぞれ特色のある献立を作成し給食として提供されています。
葛飾区の学校給食展では、区内の小中学校で実際に提供されている給食の実物が数多く展示されていました。 子供たちがどのような給食を食べているのか、ということがよくわかります。 季節に合った行事給食、日本全国の郷土料理、世界各国の料理等、特色のある献立が並べてありました。 地産地消の一環として葛飾区で収穫された小松菜等の野菜を献立に使用しているようです。
そして、こちらの学校給食展は、なんといっても説明してくださる栄養士さんも多いです。 さすが1校1人の配置だけあって、給食について質問があればすぐに聞ける態勢になっています。 若くて元気な栄養士さんが多かったですね。
葛飾区は食育の推進のために「各学校での食育全体計画作成」、「食育に関する授業実践」、「地産地消の推進」、「地域・家庭への情報発信」を軸に、食育の推進に取り組んでいます。 この学校給食展も地域・家庭への情報発信のひとつです。
食育指導の様子をパネルで紹介されていました。
そして、学校給食の試食もありました。 「和食でおもてなし」がテーマです。 ニンジンが入ったまぜご飯、「もみじご飯」のおむすび、秋が旬の鮭のみそ焼き、たくさんの具が入った沢煮椀をいただきました。 小学校中学年の普段の量の半分ということでしたが、同じく試食用に準備していたパンが早々になくなったということで、おむすびを2こいただいてしまいました。 ごちそうさまでした。
もみじご飯は、色が鮮やかで味も見た目も楽しめますし、みじん切りにしているのでニンジンが苦手な子供でもしっかり食べられる工夫が施されています。 沢煮椀も薄味なんですけど、やはり出汁がとても効いていました。 こだわりなんでしょうね。 学校給食展オリジナルの箸袋もあって楽しい演出でした。
さて、今回も「お箸マスター」を目指して、豆つかみでにチャレンジ。 初級はスポンジ、中級は大豆、上級は小豆です。 今回難なくクリアしましたが、どちらかといえば、丸い大豆のほうが楕円形の小豆よりも難しいと感じました。 お箸マスターのサーティフィケートと手作りの箸置きをいただきました。 ありがとうございます。
葛飾区では昭和19年(1944年)柴又小学校で全校児童に味噌汁と提供されており、これが葛飾区の給食の始まりと言われています。 この頃は学童疎開が始まったり、町内会や隣組といった単位で配給を受けていました。
また、食器の変遷も展示してありました。 平成元年から軽量強化磁器を用いており、4種類の食器を献立に合わせて使用しています。 洋食のカトラリーはフォークとスプーン。 先割れスプーンではありません。
昭和52年まではアルマイト、平成元年まではポリプロピレンの食器でした。
訪問したのが土曜日だったこともあるのでしょうが、葛飾区の学校給食展では、たくさんの栄養職員さんが参加して、学校給食や食育について来場者に話しかけていたのが印象的でした。 休日出勤だったかもしれませんがみなさん笑顔でした(笑)。 そういった姿勢も重要だと思います。
そして、近隣の区からも学校栄養職員さんの見学が多かったように思います。 やはり若い方が多く、栄養職員さんの学校時代の友人かもしれません。 臨時職員の方も多いとは思いますが、仲間と切磋琢磨して子供たちによりよい給食を作ってもらえるといいなぁ、と思いました。