給食トピックス

株式会社サラダコスモ 「もやし」の工場見学!!

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 長野県駒ケ根市にある、株式会社サラダコスモ(以下、(株)サラダコスモ)が製造する、「もやし」の工場見学に行ってきました!

 駒ケ根市は、思わず深呼吸をしたくなるほど空気が綺麗で、道路わきの流れる水は透き通っており、一面に蕎麦の白い花が綺麗に咲いている地域でした。

 

 

 

 


【 (株)サラダコスモ 企業理念 】

 

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 (株)サラダコスモの創業当時、一般的なもやしは、漂泊するのが当たり前の時代でした。それはそのはず、無添加・無漂白のもやしは、大変傷みが早く、色もすぐに黄ばんでしまうからです。

 しかし、(株)サラダコスモは、創業以来、漂白もやしが当たり前だった時代から「母親がわが子に安心・安全な食材を提供できる」商品を作る!という信念を貫き通してきた会社でもあります。

 現在では、もやしの他に、化学肥料・農薬を使用しない発芽野菜も製造しています。

 

 

 

 「自分が幸せにある為には、まず周囲の人や自然を幸せにしなければならない」

という企業理念を持ち、スタッフ一人一人にその想いが根付いており、

それこそが、お客様に安心・安全な商品を作り続けることができているのだと感じました。

 (株)サラダコスモ 中田智洋社長は、カンブリア宮殿にも出演されています。

 私もこの番組を見て、社長の想いに、深く感銘を受けた事を思い出しました。

 

【サラダコスモ株式会社 HP】

http://www.saladcosmo.co.jp/

【カンブリア宮殿 出演】

http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2014/0508/

 


【 製造工程 】

 

さて、工場内の見学がはじまりました!

 

「もやし」は、下記の工程で成長します。

①種子保管:15℃以下で、種子を保管します。

②種子洗浄:豆の表面に付着した汚れを、80℃のお湯で洗い落します。

③仕込み:洗浄した豆を栽培台車に入れ、約35℃のお湯に、5時間浸けることで種子を発芽させます。

④栽培:仕込み後、栽培台車のお湯を抜き、発芽した種子を栽培室へ移動します。

*真っ暗な栽培室の中では、駒ケ根の良質な地下水のみを使用し育てます。

出荷できる状態になるまでには、約9日間かかります。

水温管理、散水のタイミングなどの栽培設定は、栽培室の外にある操作盤で行っています。

 


 

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 栽培台車は、縦150㎝×横170㎝×奥120㎝の大きさで、一台で約1トンのもやしが栽培できます。1袋200gのもやしを、約5千パック分を栽培できる台車です。

一日の出荷量は、40~50トンで、約20~25万パックを各納品先に出荷しています。

  


 信州中央アルプスのきれいな伏流水で育てたもやしは、9日間をかけて、ゆっくりと成長していきます。

%e5%8f%b0%e8%bb%8a11日目 

 

 

 

 

 

 

 

  

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 3日目

 

 

 

 

 

 

 

 

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 7日目

 

 

 

 

 

 

 

 

%e5%8f%b0%e8%bb%8a4 9日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もやしってこのように作られているんですね。写真を見ても、もやしの生命力を感じます。

 


【 品質管理 】

 

 

 p1030287安心・安全なもやしを生産し続けるための衛生面は徹底しています。

検査室では、衛生的な製品かどうか早期発見できるよう、出荷する前の半製品の状態で、PCR機(サルモネラ菌や腸管出血性大腸菌を遺伝子レベルで発見する方法)の実施などを行っています。品質管理体制として「FSSC22000」に準じた衛生管理を行い、金属検出器による金属異物検査も行っています。

 

 

 


p1180604「FSSC22000」とは、「食品安全マネジメントシステム」の1つです。

 オランダのFFSC(食品安全認証団体)がISO22000+ISO/TS22002-1+追加要求事項を組み合わせて開発した規格で日本の流通業者、小売業者が購入先の選定基準として多く採用している国際規格となります。

 野菜メーカーで「FSSC22000」を取得しているところは、ほとんどないそうです。

 


【 もやしの種類 】

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最近、ブームな「発芽野菜」!

実は、もやしも「発芽野菜」として、注目されているんです。

(株)サラダコスモでは、「緑豆もやし」、「子大豆もやし」、「黒豆もやし」の3種類のもやしを生産しています。 

【緑豆もやし】

 緑豆を発芽させたのが「緑豆もやし」です。国内のもやし生産の90%以上を占めており、
火が通りやすく、くせのない味が特徴的です。

 

【子大豆もやし】

 納豆などにも使用されている、小粒大豆を発芽させたのが「子大豆もやし」です。
大豆の豆が付いているのが特徴的で、しゃきしゃきとした歯ごたえと、加熱に強く、大豆の甘みが感じられるのが特徴です。


【黒豆もやし】

 黒豆(ブラックマッペ)を発芽させたのが、「黒豆もやし」です。日本では「細もやし」と呼ばれており、ほっそりとした見た目が特徴的です。

 


 

【 子大豆もやし 効能 】

 

 img_4680もやしの中でも、子大豆もやしは、一般的なもやしよりも栄養価が高い事が、注目されています。

(株)サラダコスモが生産する「大豆イソフラボン 子大豆もやし」は小粒の大豆を使用した商品です。

子大豆もやしに含まれる、「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンに似た働きをし、

『骨を溶かす「破骨細胞」の活動を弱める働き』と、『骨を作る「形成細胞」を活性化する働き』の両方の機能を持つと言われています。

 2015年、「大豆イソフラボン」の機能性に注目して、消費者庁に「機能性表示食品」の届出をし、生鮮野菜では日本で初めて、受理されました。

 

 


 

 img_4461100Kcal当たりの成分量が、大豆と比べて3倍以上の栄養素は、

「ビタミンK」、「葉酸」、「ビタミンC」、「γ-アミノ酪酸(GABA)」があげられます。

 

 日本人に馴染みのある食材が、こんなに栄養素が含まれているとは、驚きでした。さらに骨の健康維持にも関与しているのですね。

 

 

【子大豆もやしとは】

http://www.saladcosmo.co.jp/blog/?p=1578


 

【学校給食摂取基準】

 

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 栄養士の皆様が、献立作成をする際の基本となる「学校給食摂取基準」でもカルシウムの基準が定めています。

 カルシウムと言えば、牛乳、乳製品、小魚と考えられるが、

科学的な根拠もある「子大豆もやし」の活用も今後期待できますね。

 文部科学省のHPによると、「食事状況調査」結果より、学校給食のない日には、子供たちのカルシウム不足が著しいことが記載されています。 

 学校給食の一品として、また家庭でも子供たちの骨の健康維持として活用できそうですね。

【文部科学省 HP】

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1332086


img_4818 三重県桑名市の中学校給食でも、子大豆もやしを使用した、ビビンバが提供されました。学校給食の中でも、ビビンバは、人気メニューです。生産者の気持ちが、生徒たちにも伝わるよう、これからも情報発信していきたいと思います。

 


 

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