今年は相次いだ台風の影響で、野菜の価格が上昇しています。 産地の畑において機械が水に浸かって、収穫や出荷作業ができなかったり、鉄道貨物やトラックの輸送に乱れが起こり、供給が大幅に落ち込んでいるようです・・・。
「にんじん、たまねぎ、じゃがいも、ほうれん草」など、学校給食で使用する事の多い野菜がどんどん上昇していますよね・・・。 今日見た伝票は、にんじんとほうれん草が、なんと去年の3倍の価格でした。
皆さんの学校給食現場では、いかがでしょうか? ああ、もう伝票を見るのが怖い・・・・
少ない予算ではデザートまで提供できませんし・・・ 最近、給食に果物を出すと 「どうしたの?」とか「今日は豪華だねぇ!」などと先生たちに言われてしまいます。 文部科学省基準の食品構成をきちんと満たせている自治体ってあるのでしょうか? 皆さんにも聞いてみたい・・・
それでも、子ども達の為に、給食の質を落としたり、がっかりしないよう、様々な工夫をしています。
【給食の質を上げるために、工夫している事】
①地元の農家さんから、米や野菜を直接安く届けてもらう。
②業者さんの特売商品を上手に活用する。
③単価が比較的安く価格が安定している卵料理を取り入れる。*卵アレルギー児童がいる場合配慮が必要
④乾物食材(大豆、ひじき、切干大根、干ししいたけ等)を上手に活用する。
⑤高い冷凍食品を、手を加えて工夫する。
⑥食品メーカーの商品を上手に取り入れる。
⑦価格変動がない野菜を活用する。
例えば、⑥の「食品メーカーの商品を上手に取り入れる。」では、美味しい学校給食を提供する為には、スープは鶏がらから取りたい・・・ しかし、鶏の骨を厨房に入れたくないと衛生面を考えるのであれば、以下の参考例のような商品を活用してはいかがでしょうか?
*参考例 【特級厨師 ガラポン鶏骨 2kg】丸善食品工業、
食品添加物不使用で、鶏骨にあく抜き処理と骨に細かくヒビを入れてある為、早煮出しが可能です。
衛生的で、簡単・美味しくできるのっていいですよね!
そして、⑦の「価格変動がない野菜を活用する」で、代表的な食材は「もやし」ですね。 今回はその「もやし」を使った給食レシピを紹介します。
【もやしのナムル】
《材料》
- にら(幅2.5cmに切る) ・・・15g
- 緑豆もやし ・・・42g
- しらす干し(蒸す) ・・・3g
- 白すりごま(乾煎りをする) ・・・1.2g
- 穀物酢 ・・・2.4g
- 植物油(ごま油) ・・・1.32g
- 食塩 ・・・0.132g
- 三温糖 ・・・1.32g
- 醤油 ・・・2.65g
《作り方》
①野菜はボイルして冷却しておく
②タレを作り、冷却する。ごまとしらすは冷却し、①と混ぜる。
【もやしのピリ辛和え】
《材料》
- 緑豆もやし ・・・50g
- きゅうり(輪切り)・・10g
- 食塩(下味)・・・0.1g
- 三温糖・・・0.65g
- 醤油 ・・・2.5g
- 穀物酢・・・0.65g
植物油(ごま油)・・・0.65g
- トウバンジャン・・・0.2g
《作り方》
①もやしは水からを茹で、冷却する。
②きゅうりは茹でて冷却後塩を振っておく。
③たれ(三温糖~トウバンジャン)を加熱し、冷却し、全て混ぜ合わせる。
両レシピとも、子供たちにおいしいと言われる好評レシピです。
全国各地の栄養士さんが、考えるもやしレシピも気になりますね。
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