平成28年10月25日に、東京新宿区にある「国立研究開発法人 国立健康・栄養研究所」のオープンハウスに参加しました。
国立健康・栄養研究所は、1920年に内務省の「栄養研究所」として誕生して以来、90年もの歴史がある研究所です。その後、2001年より「独立行政法人国立健康・栄養研究所」となり、日本国民の健康の保持・増進及び栄養・食生活に関する調査・研究を行うことにより、公衆衛生の向上及び増進を図る公的機関としての役割を果たしております。
「国立健康・栄養研究所」の研究部門は、6つに分かれます。
①栄養疫学研究部
②健康増進研究部
③臨床栄養研究部
④栄養教育研究部
⑤基礎栄養研究部
⑥食品保健機能研究部
【国立健康・栄養研究所HP】http://www0.nih.go.jp/eiken/
「国立健康・栄養研究所」のオープンハウス2016では、健康と栄養に関わる多数の企画がありました。
食生活・健康体力診断、骨密度測定体力診断では、腹囲、体重、握力、脚伸展パワー、血圧、柔軟性などの総合的な測定を行い、実年齢の平均値からみて、どのくらいの体力なのかを調べてもらいました。
学生時代は、バレーボールをしていたため、筋肉は発達していますが、握力は低下していました・・・
*柔軟性測定*
柔軟性は・・・硬い
膝関節の軟骨がすり減り、関節炎や変形を生じて痛みが起こる「変形性膝関節症」や骨の中がカスカスの状態で骨がもろい「骨租しょう症」の推定患者数は、4700万人もいるそうです。
「国立健康・栄養研究所」の管理栄養士さんに、食生活相談をしてもらいました。今回のオープンハウスでは、地域の参加者も多く、簡単な食生活チェック表で、食生活がより改善できるよう、栄養相談ができるブースもありました。
「健康日本21」の目標には、食塩の摂取量は、平成34年までに8gと設定されています。
←8gの塩分はこのくらいです。
「国立健康・栄養研究所」内のツアーやパネルの展示もありました。
「国立健康・栄養研究所」健康増進研究部では、「身体活動」「運動」「体力」をキーワードに、生活習慣病やメタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、認知症、うつ病などの予防や改善を目的とした研究を行っています。健康づくりの為の身体活動基準・アクティブガイドも展示されていました。現在の運動よりも、「プラス10分」多く体を動かす事で、健康寿命を延ばせます。
フィットネス体験では、参加者と共に、ストレッチ・エアロビクス・フラダンスを簡単に教えてもらいました。なかなか動かさない関節や筋肉をほぐすことで、数分運動しただけでも、体が温まってきました。
健康食品に関する相談
健康食品に関する相談ブースもありました。健康志向が増えている中、「健康食品」が疾病治療に繋がると、勘違いしている方もいます。あくまでも、日常の食生活「主食、主菜、副菜」の食事バランスが取れている事が基本となります。
【健康食品の安全性・有効性情報】https://hfnet.nih.go.jp
肥満についての講演を聞きました。肥満になる事で、がん・脳卒中・心筋梗塞など、様々な病気を引き起こします。日本は、今までの保険制度がセーフティネットとしてあった為、予防医学に関して、まだまだ発展途上国だと話されていました。
今回は、国民の健康の保持・増進、及び栄養・食生活に関する調査・研究を行っている研究所を見学できる貴重な一日となりました。
改めて、自分の体は自分で管理できるよう日々の生活を大切にしたいと感じました。