ピックアップ栄養素
タンパク質
米粉と小麦のタンパク質含量を比べてみると米粉の方が小麦粉よりも少ないです。
しかしタンパク質の品質を評価する「アミノ酸スコア」は米粉が65と、小麦より高い値を示し、良質なタンパクを含んだ栄養性に優れている商品といえます。
≪100gあたりのアミノ酸スコア≫
米 :65
小麦(薄力粉):44
≪小麦(薄力粉)の栄養素≫
エネルギー:367kcal
タンパク質:8.3g
脂質 :1.5g
炭水化物 :75.8g
※「アミノ酸スコア」とは、食べ物に含まれる「必須アミノ酸」のバランスを数字で表したものです。
必須アミノ酸は、人間の体をつくる20種類のアミノ酸の中で、体内で合成できない9種類のアミノ酸のことを表します。体の「たんぱく質」を作るうえで欠かせない存在です。
バランスが良いほど、100に近づきます。
リアルレポート米粉と小麦粉を比べてみよう!
みなさんこの画像のどちらが米粉でどちらが小麦粉か見分けが付きますか?
正解は…
右:小麦
左:米粉(100%)
粉の色が少し違いますね!
米粉は白っぽくて、小麦粉は少し黄色っぽい色をしています。
今回それぞれの粉を使ってバナナケーキを作って、20名に比較をしてもらいました。
【材料】
米粉 100g 卵 1個 ベーキングパウダー 5g バナナ 1本 砂糖 50g 油 10g 牛乳 30g | 小麦粉 100g 卵 1個 ベーキングパウダー 5g バナナ 1本 砂糖 50g 油 10g 牛乳 60g |
米粉は水の吸水率が高く、油の吸収率が低いです。
なので牛乳は少なめで。
米粉は膨らむことがほとんどないので、
食物繊維や片栗粉を入れて生地内のふくらみを補助させる必要があります。
さらに、先日「米粉まつり2016」の取材にて米粉でケーキを作るうえでポイント教えてもらったのでご紹介したいと思います。
①粉に油を混ぜる
②電子レンジにかける
生の生地を直接焼いても美味しい餅になるだけ。もっちり感を少なくするには、油脂と電子レンジの蒸しが必要。
さらに、水溶性ではない食物繊維(おから・豆腐でも可)が入ることが望ましいです。
乾燥野菜をミルで細かくつぶす、全体の水分量に注意して果物パルプ・野菜ペーストなどでもいいそうです。
しかし、今回は乾燥野菜や、果物パルプを用意できなかったのでバナナをそのまま使いました!
【作り方】
とっても簡単です。
混ぜて焼くだけです!今回は炊飯器を使って焼きました。(早炊きを2回)
オーブンだと180℃で20分ほどで大丈夫だと思います。様子を見ながら調節してみてください。
出来上がり!
焼き色も違いますね。
ふくらみ具合も小麦粉は米粉の1.5倍ほどでしょうか。
≪味の評価≫
米粉
・焼き目がついているところはサクッカリッ
・小麦粉ほどふわふわしてないが餅みたいに重たい生地ではない
・時間を置いても小麦粉ほど湿ってはなかった
小麦粉
・食感はふわふわ
・時間を置くとパサパサ
・焼き目がしっかりついて香ばしい匂い
今回はバナナを入れることで両者ともしっとりした食感が出てよかったです。
米粉か小麦粉、好みが別れると思いますが米粉は小麦粉の完璧な代用品にはなりません。
それぞれの特徴を生かした調理法でおいしく食べたいですね^^
料理レポート
鶏肉のフォー
今回の料理レポートはフォーです!
フォーはベトナム料理を代表する平たい米粉麺です。
原料は米粉と水であり、水に漬けた米を挽いてペースト状にしたものを熱した金属板の上に薄く流し、多少固まったものを端から裁断して麺の形状にします。
ラーメンが食べられない人でも、フォーならおいしく食べられますね!
では、早速調理していきます。
【材料】
フォー 100g
鳥胸肉 50g
米粉 少々
もやし 20g
にら 15g
鶏ガラの素 8g
しょうゆ 小1
ごま油 小1
油 小2
塩こしょう 少々
①鳥胸肉を1口サイズに切る
②袋に①と米粉を入れ、肉全体に米粉がつくように振る
③フライパンで焼く
④肉を焼いている間にスープを作る
1.沸騰した水にもやしと適当な長さに切ったニラを入れて火を通す
2.ある程度火が通ったら鶏ガラの素、醤油、塩こしょうを入れる。
⑤スープ作りと同時にフォーをゆでる(商品に記載している時間でゆでる)
⑥鳥胸肉は中心まで火が通ったら1度皿によけておく
⑦器にスープ・フォー・鶏肉を入れたら、ごま油を垂らす。
お好みでラー油やパクチーを入れてもOK!!
今回出来上がりの写真がご用意できません。すみません。
給食にフォーを出す際、生麺の状態で売っていることが少ないことが難点です。
生麺の状態だと固まってしまうのでしょうか…。