ピックアップ栄養素
大豆イソフラボン
大豆の胚芽に多く含まれる栄養素です。
子大豆もやしは、小粒の大豆を発芽しており、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
女性特有の更年期障害や、イライラを和らげる効果があります。
最近は、骨の破壊を抑え、「骨粗鬆症」を予防する効果が注目されています。
リアルレポート3種類のもやしを比べてみよう!
もやしは、発芽させる豆によって種類が分かれます。
現在日本では、緑豆、大豆、黒豆の3種類の種子からもやしが栽培されています。
左から「緑豆もやし」、「子大豆もやし」、「黒豆もやし」 です。
はたして違いがあるのか、比較してみましょう。
もやしを1本ずつ並べてみました。同じもやしでも、並べてみると若干違いがあるかな…?
では、各もやしについて特徴をご紹介します☆
私達がスーパー等でよく見かけるもやしです。国内のもやし生産の90%以上を占めています。
火が通りやすく、くせのない味が特徴的です。
緑豆は春雨の原料としても有名ですね。
小粒大豆を発芽させたもやしです。国内では全体の1%ほど生産されています。
発芽により「大豆イソフラボン」などの栄養価、抗酸化力、免疫力などが高まり、スーパー栄養素食品とも言えるもやしです。
大豆の豆が付いているのが特徴的で、しゃきしゃきとした歯ごたえと、大豆の甘みが感じられます。
【黒豆もやし】
主に中国やミャンマーで生産が盛んなもやしです。国内のもやし生産は全体の6%ほど生産されています。
日本では「細もやし」と呼ばれており、ほっそりとした見た目が特徴的です。
しゃきしゃきとした食感や、特有の甘みがあります。
ちなみに、インド料理にかかせない「ナン」もこの黒豆(ブラックマッペ)を原料にしているそうです。
*もやしの歴史*
歴史は古く、平安時代には栽培が行われていたそうです。日本最古の薬草の本「本草和名(ホンゾウワミョウ)」に「毛也之(モヤシ)」と記述があり、薬用として使われていたそうです。江戸時代には「黒豆もやし」を煎じて服用すると、痺れ、ひざの痛みなどに効くと記されています。
明治40年頃、港のある大きな都市(大阪、横浜、東京など)で、もやしの生産がスタートし、食用もやしが普及し始めました。当時は中国から種子を輸入しており、「緑豆もやし」の栽培が主流でしたが、戦時中には中国との国交は絶たれ、豆の輸入もなくなりました。
戦後はタイやミャンマーから種子が輸入され、「黒豆もやし」は栽培されるようになりました。
1973年頃までは「黒豆もやし」の生産がほとんどでしたが、中国から緑豆の輸入を再開し、現在は「緑豆もやし」が主流となっています。
学校給食や食卓で身近な食材は、こんなにも歴史が古かったのですね♪
料理レポート
もやしの佃煮、もやしの和え物2種
安価で便利なもやしですが、つい買い過ぎると
使い切れずに日持ちがしない点が、悩ましいですよね…
そこで、(株)サラダコスモが「もやしの佃煮」のレシピを考案し、中津川では話題となっているそうです。
なんと斬新な・・・!早速調理してみましょう★
【緑豆もやしの佃煮】
《材料》
緑豆もやし 1袋(200g)
しょうが 1/2カケ
砂糖 30g
しょうゆ 20g
いりごま 適量
《作り方》
①しょうがは皮をむき千切りにする。
②もやしをフライパン(鍋でも可)に入れ、砂糖をまぶし混ぜる。しょうがを加えて、中火にかける。
*5分ほど置くと、砂糖の脱水作用で、もやしからじわりと水が出てきます。
③もやしから出た水分で煮詰め、2/3ほどの量になったら、しょうゆを加えてさらに煮詰めます。
④仕上げにいりごまをちらして、、完成★
ご飯に良く合う、濃いめの味付けです!
次の、もやしレシピもとっても簡単ッッ!!
2種類まとめて紹介します。
【子大豆もやしと塩昆布和え】
《材料》
子大豆もやし 1袋(200g)
塩昆布 適量(6,7g)
ごま油 適量
本だし 少々
《作り方》
①子大豆もやしは、電子レンジ対応のものを袋のままレンジ(500w)で2分加熱する
②ボウルに①を入れ、塩昆布、本だしを入れて混ぜる。
③仕上げにごま油をひと回しかけて和える。
【黒豆もやしとハムのナムル】
《材料》
黒豆もやし 1袋(200g)
ハム 4枚
白だし 適量
ごま油 少々
《作り方》
①黒豆もやしをシリコンスチーマーに入れ、レンジ(500w)で1分30秒加熱する。
②ハムは細切りにする。
③ボウルに①と②を入れ、白だしを入れて和え、仕上げにごま油を少々かける。
*お好みで七味唐辛子を入れてもおいしいです。
給食・食育取材レポートの「ゆめこの給食室から愛をこめて♥I love Sprout!」にも、
もやしレシピを掲載しました。ぜひご活用ください!!