栄養価
エネルギー | 142(kcal) |
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たんぱく質 | 20.6(g) |
脂質 | 5.8(g) |
炭水化物 | 0.1(g) |
ナトリウム | 55(mg) |
ビタミンE | 1.0(mg) |
ピックアップ栄養素
ビタミンE
たいはビタミンEを豊富に含んでいます。ビタミンEには抗酸化作用があり、体内の脂質の酸化を防いでくれます。脂質が酸化するとDNAを傷つける原因となり、がんを引き起こす一因になります。
抗酸化作用は動脈硬化をはじめとするの生活習慣病や老化などを予防することが期待されます。
日常生活で過剰摂取する心配はほとんどないのでビタミンEをたくさん摂取することを心がけたいですね!
特徴 & ポイント
「魚の王様」と呼ばれることがあり日本人は魚といえばたいという人も少なくないかもしれません。今回は多くのたいと呼ばれる魚の中でも代表的なまだいについて取り上げました。
たいの旬は1月から4月にかけてと言われることが多いです。大きさは30㎝~70㎝程度のものがよく流通しますが、大きいものでは120㎝にも達することがあります。
新鮮なたいは目の周りが青くなっており、アイシャドウをつけているように見えます。
たいは古くから日本人の生活に深く関わっています。優れたものは劣化しても依然として優秀であるという意味の「腐っても鯛」といったことわざや七福神の恵比寿様が持っている魚としても有名ですね。赤い色や「めでたい」という語呂合わせから縁起物といわれています。赤ちゃんの生後100日を祝うお食い初めでもよく使われたり、お祝い事に欠かせない魚です。
リアルレポート愛知県南知多町の「豊浜鯛まつり」
平成29年7月22日、愛知県南知多町の奇祭、「豊浜鯛まつり」を観に行きました。
巨大な張りぼての鯛を担いで、漁の安全と大漁を願う全国的にも珍しいお祭りです。
毎年7月中旬に行われ、伊勢音頭を唄いながら4地区(匹)の大きな鯛が町内を練り歩き、地元のひとや観光客を沸かせています。
まるで海中を生きているかのように練り歩く様子は、まさに「天下の奇祭」にふさわしいものです。
鯛の面を被っているおふたりは、露払い役で、それぞれ身長を超える長さの竹筒を担いでいます。
中には酒が入っていて沿道の観客に酒を振る舞いながら、大きな鯛のみこしを先導します。
大きな張りぼてですが、どの鯛も丁寧に作られていました。 全長10~18m。木や竹で骨組みを作った後に白木綿を張り、赤いペンキで着色しています。目玉は洗面器や金だらいが使われています。
ある組では、小さなラジコン鯛がくるくる回りながら露払いに参加していて、小さな子供達は大喜びで追いかけていました。
大きな大人もつい駆け寄ってしまいました...
街中を練り歩いた後は、山側にある津島神社での神事、太鼓打の奉納し、神輿で港に建てられた御仮屋に移動します。
御仮屋の前で鯛みこしの奉納では、鯛を跳ね上げるたびに歓声が上がります。
各組とも御仮屋前の広場を数回周り終えたら担ぎ手も鯛も御参りし、漁の安全と大漁を祈願します。
伊勢音頭を唄い納めて1日目の行事が終わりました。
鯛まつりは、明治18年頃、祭礼に興を添えるため「はつかねずみ」の張りぼてを作ったのが最初とされています。
その後さまざまな動物の張りぼてが作られた後に海の生き物となり、大正初期には現在の鯛の張りぼてとなったそうです。かつては伊勢海老や鯨も登場したそうです。
ところで4地区の鯛は揃って赤い鯛でした。ネットで調べてみると黒い鯛もいたので不思議に思いました。
2日目のみ参加する別地区があり、そこで黒い鯛が用意されているのかと思ったのですが、話を伺うと驚くべき答えが返ってきました。
左の一番大きな鯛をひと晩で黒く塗り替えるというのです!
初日の奉納が終わり、ひと晩で黒く塗り替えるなんて...
戻ってきた鯛の作業場には足場、フォークリフト、高所作業車、コンプレッサなどが用意されており再び驚きました。胸びれが外され、即座に足場が組まれて...仕事がとても早いです。組の方が「毎年のことだからね。夜は花火見ながら作業して家に帰るのは0時かな」と笑って教えてくれました。
担ぎ手さんと地区の交通整理に当たった消防団のみなさんの初日の打ち上げ休憩の後、17時過ぎから本当に鯛の塗り替えが始まりました。ひれにはマスキングを施します。
しかしながらこの日に帰らねばならず、最後まで見届けることはできませんでした…。
今回は残念ながらここで撤収。次回は泊まりがけで拝見したいと思います!