10月24日金曜日から26日の日曜日まで、相模原市中央区にある銀河アリーナで市の第28回みんなの学校給食展が行われています。 今日はこの学校給食 展を見学してきましたのでレポートします。 今年は市制60周年でさがみ風っ子文化祭のプログラムとして行われているようですが、やはり第28回目の学校 給食展です。
どこかで聞いたことのある数字だなぁ、と思ったところ、やはり鎌倉市の学校給食展が第28回を数えていたんですね。 28年前・・・。 何 か共通した出来事がありましたでしょうか?
今回の会場となった銀河アリーナに到着すると、なんと給食当番が出迎えてくれてました。 意表を突かれて、しばらく動けませんでした。
メイン会場のホワイエには、市内各学校の給食委員会が作成した給食新聞?が展示されていました。 政令指定都市となった相模原市は公立で現在72校の小学校がありますから、相当の数になります。 給食の人気メニュー、不人気メニューなどのアンケートが多かったように思います。
苦手なものとしては、ゴーヤ、キノコ類、豆類、ピーマンが挙げられています。出してほしい給食としてはアイス・ケーキ、ステーキ、プリン、オムライス、ラーメンなど(笑)。 栄養士さんが苦笑いしていそうですが、たぶん、子供たちに迎合することはないと思います。
メイン会場では、給食における食育、相模原市の学校給食のあゆみ、デリバリー方式の中学校の給食、の3つの大きなテーマで展示が行われていました。
給食における食育コーナーでは、魚の写真をボードに展示してその魚の名前を当てるクイズや、ワンスプーン運動、カルシウムの大切さなどをが説明されていました。
ワンスプーン運動とは、「ごちそうさまをする前にあと一口、ワンスプーン食べてみんなで食べ残しを少なくしましょう。」というキャンペーンです。 歌もあるんですね。
ポスター展示ではその他に、カルちゃん人形を使って、どんな食べ物にカルシウムがどのくらい含まれているかを説明したり、「お米は元気のもと」と題して稲からコメになる様子を模型を使って説明されていました。
ところで、みなさんは、お箸を上手に使えますか・・・? では砂時計で時間を計り、どれだけ豆を移動させられるかやってみましょう。 のゲームです。 ここではインゲン豆、金時豆、黒豆、大豆が用意されていました。 記者は意外と得意の筈ですが、時間が限られるとちょっとぎこちなくなります。
同じような体験コーナーでは体脂肪計が置いてありましたが、ちょっと怖くてできませんでした。
中学校給食ができるまで、というポスター展示です。 相模原市では平成22年から選択制のデリバリー方式給食が開始されています。 教育委員会の栄養士さんが献立を作成し、食材の選定と発注を行い、調理業者は調理と配送を担当しています。
主にご飯を主食とし、月に1回程度パンの日があります。 副食は4~5品のおかず、200mlパックの牛乳がついています。 1食300円です。 給食の写真や献立の一口メモなどを紹介した中学校給食のブログもありますので見てみてください。
相模原市学校給食のあゆみを年表形式でポスター展示していました。 給食に歴史あり、です。 相模原市は昭和31年に最初の学校給食が始まりました。 昭和52年には先割れスプーンからスプーン、フォークの併用に、昭和60年には箸の使用が始まりました。 平成7年にはあるまいとから強化磁器食器への食器改善が試行されています。 食器に関していろいろと考えられているのだなぁ、と感じました。
そして、とても意外だったのは、給食食器がその後、強化磁器からABS樹脂に変わっているんですね。 どちらかといえば学校給食用の食器のトレンドはアルマイト→樹脂→軽量強化磁器の流れかと思っていました。 強化磁器では児童が食器を大切に使っていたという効果もあったそうですが、重かったり、少しでも欠けたら、安全を確保するために使用を取りやめたりと、いろんな要因をふまえて現在ではABS樹脂製食器を選ぶ傾向にあるようです。
さらに驚いたのは、こちらの給食用食器の展示でした。 なぜこんなにたくさん展示してあるんだろう・・・。 と不思議でした。 中学校のデリバリー方式の食器は別としても、小学校の食器で8トレイ分もあります。 よく見ると全て微妙に違っているのです。
磁器製食器と樹脂製食器、お椀ふたつに中皿、お椀ふたつに大皿、最新の給食センターで使っているのはお椀2つにパーテションつき角皿です。 その時々に応じてベストの組み合わせを考えているのだと思うのですが、びっくりしました。
神奈川県で横浜市、川崎市に次いで第3位の人口を擁し、政令指定都市である相模原市は2007年3月に編入合併して現在の大きさになりました。 その当時の名残もあるとは思います。
そして、相模原市はどちらかといえば自校給食化の傾向があります。 あれ、新しい給食センターの説明があるけど・・・と、少し混乱しましたが、今年完成したばかりの上溝学校給食センターは、自校給食の小学校の給食室が老朽化のために更新工事を行うときに、一年近い工事期間中の代替給食調理施設としても使用され、また相模原市の緊急時の炊き出しにも対応する防災機能としても位置づけているのだそうです。
なるほど、これからはそういったことも考えて給食施設の運用を考えていく時代なのですね。 今回も勉強になりました。 ありがとうございました。