うちの学校、何故だかアレルギー児童が多い。 それも重度の児童が多く、多種類(乳、卵、魚、甲殻類、貝類、種実、キウイフルーツ、りんご等)の除去を行わなくてはいけません。 幸い、米、麦、大豆まではいないので良かったのですが、アレルギー対応のない日は週に1日程度。 気が抜けない毎日です。
さて、アレルギー対応をあまりしていない栄養士さんのために、重い児童がいる学校の対応を紹介しましょう。
1.まず、献立を立てます。 その時、一番組合せで気を付けるのは、13人もいる卵アレルギーの献立が週に何度もないようにします。 場合によっては、チャーハンの炒り卵を抜いたり、ノン・エッグのマヨネーズにしたり、天ぷらやパン粉付けのものは卵を使用しないようにします。
2.献立を立てたら、まず3色の食品分けした献立表をつくり、アレルギー食品の重複がないか、マーカーを入れて、できるだけアレルギー食品が重ならないようにします。 例えば、中華丼なんて大変ですね。 魚介類とウズラ卵で20人近くなるので、旨煮丼にしたり献立をいじります。
3.次に20人ちょっといる家庭に配布する連絡表をつくります。 私はエクセルで作った全食品がのっている献立表にアレルギー食品が記載されたら色が変わるようにしています。
エクセルの「条件付き書式」の「セルの強調表示ルール」に「えび」とか「卵」など表示されたら赤になるようにしています。これは見落としを防げるので非常に助かっています。
4.納入業者に加工食品の成績分析表を送ってもらい、アレルギー食品が配合表にないかチェックします。
5.この後業者に発注をかけ発注後、変更をかけます。 業者によって「これは終売しましたので、○○を代わりに納品します」などの変更があるので「じゃあ、配合表送ってね」「あら、乳が入っているじゃない、これじゃあタメだわ」などのやり取りをします。そのため、発注は前週の15日頃になります。
6.20日ごろに保護者に、次月のアレルギー用献立連絡表と配合表を送ります。 20人あまりを作ってチェックする為この作業はかなりの時間を要します。
7.保護者から「確認しました。間違いはありません」の「確認証」を返信してもらいます。 確認に時間がかかる保護者もいらっしゃるので回収まで一週間をみなければいけません。
8.そのあと、給食主任と給食室で使うアレルギー一覧表と家庭連絡表と写しミスがないか読み上げチェックします。その後管理職が確認して印を押していきます。
ここまでがアレルギー対応の準備です。 次回は給食室の対応方法についてお話します。
しろ さん
2015年9月14日 5:01 PM
とても参考になります。やはりかなり時間がかかりますよね。。。
命に直接かかわる部分なので、気を緩めず仕事をしたいのですが、集中力ももたず。。。
慎重に確認を行っています。
次の記事が楽しみです。