さて、これまでアレルギー対応の流れを書きましたが、大変なのはそれを実施する給食室。
うちの学校は委託調理員がしっかりやってくれるけど、直営方式の栄養士さんは腕まくりしてアレルギー食作っています。 本当は、アレルギー対応の指示をする人と作る人は別のほうがいろいろな目で見られるので、栄養士は作らないで見守るのが一番望ましいのですけどね・・・。
では、うちの給食室における調理の流れはは以下の通りです。
1 調理責任者が栄養士の指示書と家庭に配布した連絡表と違っていないか確認。
2 納品された加工食品の表示をみてアレルギー食品が入っていないか確認。(業者が間違って配合表を送った商品と違うものを持ってきていないか等)
3 アレルギー食品を所定の場所に隔離(他の食品と離します)使用した器具も使用後そこに置きます。
その食品が他の食品と混在しないように表示をします。
4 アレルギー対応の児童はその日、どの料理もおかわりをすることができないので、トレイの色を変えます。
5 別室(と、言っても調味庫にIHを置いているだけ)でアレルギー対応のための調理をアレルギー専門の調理員が行います。 調理中はその部屋に入れません。
6 本校は重度(エピペン所有 または1gでもダメ)の児童が4名います。その児童は、教室で配膳が不安な為、給食室で一人分配膳し教室に調理員が持って行きます。 その時に必ず「今日は、スープの中に卵が入っているので除去したものを用意しました」と明確にアレルギー除去を伝えます。
7 途中まで他の児童と同じ作って、小鍋に取り分けてから仕上げます。例えば、シーフードカレーの日は、いか、えびを別釜でボイルし最後にカレーの中に入れます。
その時に、まだ取り分けてないのに誤ってシーフード入れることのないように、A4サイズの大きな表示をパウチし釜のところに貼ります。
8 どの作業をするのも全てチェック表に基づいて行い実施後は印を押します。 栄養士→調理責任者→アレルギー担当→盛り付け担当→配膳者、そして、学級担任の6人の印が押されます。
準備から入れると一人の児童に対して10人のチェックが行われています。 給食室で作れないものは家庭から持参しますが、この持参の児童もチェック表は使うので確認洩れすることはないです。
アレルギー対応の話はこの2倍したいところなのですが、対応があまりない人もいると思うのでこの辺で・・・。 アレルギー対応に苦心している栄養士の方々に参考になれば幸いです。一緒にがんばりましょう!
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