1月23日(土)にマーサスクエアにて開催された、第5回 岐阜県の学校給食 あゆみ展へ行ってきました。
来場者には、家庭の食事に役立つ学校給食レシピや学校給食取扱い物資をプレゼント!とあり、とても楽しみです。イベントの内容は、下記の通りです。
(1)中学生 学校給食選手権コーナー
(2)学校給食の歴史コーナー
(3)地場産物の活用コーナー
(4)学校給食の献立コーナー
(5)学校における食育コーナー
(6)体験コーナーでやってみよう
(7)岐阜県が開発した給食物資コーナー
資料展示パネル、クイズや体験コーナー、給食作成の様子をVTRで紹介したり、食育授業実践等もあるようです。第5回目の開催とあり、充実した内容で盛り沢山ですね。客層としては、小さいお子さんを連れたご家族の方や、実際に今給食を食べているお子様がいらっしゃる保護者の方が多いようでした。来場者の多さから、皆さんの学校給食に対する関心の高さがうかがえます。
岐阜県では、栄養教諭が中核とした食育推進事業を実施しており、学校給食を子どもたちだけでなく、家庭でも取り入れてもらえるように、学校給食に関するイベントを自治体が主体となって、積極的に行われています。会場には現場の栄養教諭、学校栄養職員の先生方がスタッフとして各ブースで活躍されており、いきいきとした表情が印象的でした。
それでは、展示内容についてレポートしていきます。
まず、会場入り口でクイズ用紙をいただきました。会場内の展示物の中に、答えがあるようです。全問正解を目指して、答えを見逃さないようにしっかりと展示物を観察しながら、会場を周りたいと思います!
(1)中学生 学校給食選手権コーナー
岐阜県教育委員会が平成23年から県内の小学6年生を「家庭の食育マイスター」に任命し、家庭での食事づくりなどを行う取り組みを行っています。小学生での経験を活かし、中学生でさらに食への関心や実践力を高め、家庭生活に生かすことを目的に「GIFU 食のマイスタープロジェクト」の一環として、平成26年度より中学生学校給食選手権を実施しています。今年で2回目の開催となり、昨年度は25校参加、今年度は32校が参加されたそうです。1次審査(書類審査)を勝ち抜いた学校が、2次審査(実技審査)に進み、グランプリが決定されるとのこと。
「子ども達が学んだことを実践できる」、「学校と家庭を『子どもの手』でつなぐ」、「親と子がお互いに家族の一員として自覚しあう」を目指し、楽しみながら取組めるこちらの事業は、とても興味深いものでした!
(2)学校給食の歴史コーナー
学校給食が始まった経緯や、献立の変化、食器の変化などが展示されています。
三世代で見学されているご家族では「おばあちゃんの頃はね、この食器を使ってたよ~」などと、会話も弾んでいました。
(3)地場産物の活用コーナー
地域の産物の紹介と、それらを用いた給食の献立、生産者さんの紹介です。岐阜県産の食材を用いて作られている食品もあり、皆さん興味津々でした。
(4)学校給食の献立コーナー
栄養教諭の先生方が、工夫を凝らした給食写真が並んでいました。献立表には、献立のねらいや特徴を、キャラクターや「○○の日」と定めて明記されているそうです。食育に繋がるとともに、子ども達がわくわくする要素が沢山!毎日の給食が、より楽しみになりそうですね。こちらのブースにて、「学校給食レシピ集」の無料配布も行っていました。私も1冊いただきましたので、給食レシピにチャレンジしてみたいと思います!
・「ふるさと食材の日」
=岐阜県の食材が全ての料理に含まれている日
・「日本型食事の日」
=ごはんと魚を中心とした和食の日
・「味の旅」
=日本各地の郷土料理や、世界の料理を紹介する日 など
(5)学校における食育コーナー
食に関わる実態調査の結果や、家庭・地域との連携等、様々な取り組みが紹介されています。給食を生きた教材として活用し、計画的に実施されていました。様々な場面を通して、食に対する教育がなされているようです。
(6)体験コーナーでやってみよう
「あなたの手はきれいかな?」では、手洗い後の子ども達の手に試験薬を塗布し、専用の機械を用いて、手の汚れを数値化します。こちらでは、親御さんがハラハラしながら結果を見守っていらっしゃいました。みんなの手は、きれいだったかな…?手洗いの必要性を、改めて感じることのできる楽しいブースですね。
「何が入っているかな?」では、クエスチョンボックスの中に、岐阜県産の食材が入っているそうです。私も体験してみましたが、ボックスに手を入れるのはなんだかドキドキしますね!食材を手触りだけで当てるのは初めての体験。小さくて、細かな毛がふさふさとあり、3箇所丸みを帯びた部分があって…。「枝豆ですね!!」分かった時には嬉しくて声が大きくなってしましました。子ども達にも人気のブースで、とても賑わいます。体験コーナーにチャレンジすると、学校給食取扱い物資(ふりかけ等)のプレゼントがいただけました!試食が楽しみです♪
(7)岐阜県が開発した給食物資コーナー
岐阜県学校給食会と、栄養教諭の先生方が共同開発された給食用物資だそうです。地域の食材を使用したケチャップや、冬柿を用いて製造された乾燥富有柿、切干大根、枝豆入りおやき、里芋ぼっち等が並んでいました。おやき、ぼっちに使用しているお米も、岐阜県産のお米だそうです。
11時と14時からの2回に分けて、学校給食取扱い物資(米粉パンといちごジャム)の配布がされました!来場者も多く、あっという間に長蛇の列。各回300個の配布で、私もなんとかいただけましたよ。岐阜県産のお米を用いて製造された米粉で作った米粉パン、岐阜市北西部のイチゴを使ったいちごジャムです。こちらも、後ほどいただいてみたいと思います♪
給食室で使われている調理器具の展示もありました。見たことの無い大きな調理器具に、子ども達は夢中です。「持ってみると重い!こんな大きな器具を使って給食を作ってるんだ!」と、喚声があがります。
会場にはステージが設けられており、給食が出来るまで(VTR)の上映や、学校の食育(栄養教諭による食育授業実演)が行われました。給食が出来るまで(VTR)では、普段見ることの出来ない調理場での調理作業を撮影されており、解説を聞きながら学ぶことが出来ます。学校の食育(食育授業実演)は流石、先生です!!授業テーマ「パワー全開で運動するためには、どんな朝ごはんを食べるとよいか考えよう」について、学校での授業さながらで分かりやすく、子ども達が自分の生活と結びつけて考えられる内容でした。
今回、岐阜県の学校給食 あゆみ展を拝見させていただき、岐阜県での取組みの素晴らしさを実感し、感銘を受けました。今後も岐阜県の学校給食から目が離せませんね。
1月27日(水)には、「GIFU 食のマイスタープロジェクト」の一環である「中学生学校給食選手権」にて「ふるさと給食最優秀賞」を受賞されました高富中学校において、審査結果報告会が行われます。報告会では、中学生によるプレゼンが5分程度行われ、ランチルームにて受賞した給食メニューを味わいます。また同日、山県市内の全小中学校12校においても同メニューを提供するため、2,169名の児童、生徒が一斉に受賞したメニューを味わうとのこと。こちらも取材させていただき、食育取材レポートとして掲載する予定です。お楽しみに!