岐阜県山県市の山県市立高富中学校は、「GIFU 食のマイスタープロジェクト事業」の一環である「中学生学校給食選手権(和食文化)」おいて、「ふるさと給食最優秀賞」を受賞し、2016 年 1 月 27 日(水)に高富中学校において審査結果報告会が行われました。
岐阜県教育委員会が平成 23 年から県内の小学 6 年生を「家庭の食育マイスター」に任命し、家庭での食事づくり等を行う取組みを行っています。平成 26 年度より中学生学校給食選手権を実施。今年で 2 回目の開催となり、昨年度は 25 校参加、今年度は 32 校が参加。1 次審査(書類審査)は 10 月 9 日(金)に実施し、9 校が 12 月 28 日(月)に行われた 2 次審査(実技審査)に進み、受賞者が決定されました。
審査結果報告会は、当市市長、副市長、教育長が高富中学校を訪問し、高富中学校長より結果報告を受けた後、受賞者の生徒をはじめ、同中学校 534 名と共にランチルームにて受賞した給食メニューを味わいます。
同日、山県市内の全小中学校 12 校においても同メニューを提供するため、2,169 名の児童、生徒が一斉に受賞したメニューを味わいうこととなりました。
受賞献立の考案者は、高富中学校 2 年生です。
高富中学校では、家庭科学習で「地域の食材と食文化」を学びます。岐阜県産や山県市の食材を、より身近に感じられる学校給食に取り入れる工夫を考え、2年生約185名がそれぞれ献立を考案しました。その中から各学級から優れた10名の献立を選出後、最終的に選出された献立で、学校給食選手権に挑む事になりました。地元の特産品を利用することで、他の地域の人たちへ自分たちの愛する「地域=山県市」をアピールしていきたいとの思いから、献立を考えたとのこと。
献立のコンセプトは、『We Love Yamagata !!』
「ふるさと給食最優秀賞」受賞メニュー
【献立、主な食材】
桑の木豆ごはん : 桑の木豆(山県市 特産)、にんじん、ごぼう、干ししいたけ、鶏肉
牛乳 : 牛乳
わかさぎの天ぷら: わかさぎ(伊自良湖での「わかさぎ釣り」をイメージして)
青菜のごま和え :ほうれん草(岐阜県産)
みそ汁 :大根、にんじん、わかめ、煮干、味噌(大会では大桑小学校が製造したものを使用)
ヨーグルト和え :みかん、パイン、黄桃、りんご、ヨーグルト
学生学校給食選手権の2次審査では、献立についてのプレゼンテーションと実技審査行われ、2年生3名で出場しました。大会に向けて、家庭や学校で約6回も、調理練習を行なったとのこと!しっかりと準備をして、本番に挑んだそうです。
2次審査を振り返り、感想を教えてくれました。
「本番はとても緊張したけど、楽しかったです。」、「調理では味噌汁を担当しました。始めは、自分に味噌汁作りが出来るのか不安だったけど、今では味噌汁の事なら僕に任せてください!と思えるほど自信に繋がりました。にぼしのだしを使用しており、香りが良くて美味しいです。」、「プレゼンテーションを担当して頑張りました。調理では、不器用だから不安があったけど、料理もきっちりと作ることが出来たので良かったです。ヨーグルト和えにはりんごを入れたので、シャリシャリとした歯ごたえが楽しめます。」とても良い経験になったようですね。
ランチルームにて、受賞した給食メニューを味わいます。全校生徒への報告会も行いました。
美味しいね~!と全校で食事を楽しみ、おかわりにも行列ができます!
私も給食をいただくことが出来ました。どの料理もとても美味しく、最優秀賞の受賞、納得です!
学校給食選手権では、山県市立大桑小学校4年生が大豆を育てみそに加工していたものを、みそ汁へ使用されたそうです。
みなさんは、桑の木豆をご存知ですか?名前の由来は、桑の木の株元にタネを播き、つるを桑に這わせて栽培してきたことからそう呼ばれているそうです。インゲン類の豆の一種で、さやのまま乾燥させて保存し、水で戻して調理し、料理によってはさやごと食べる習慣があるそうです。豆の食感はホクホクして、とても味わいがありました。
ふるさと給食最優秀賞を受賞された高富中学校のみなさん、本当におめでとうございます!!