平成28年8月3・4日、大阪市で行われた「第57回全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会」に参加してきました。
大都市での開催ということもあり、全国から約1400人もの学校給食関係者が出席し、学校における食育の推進や学校給食について発表・意見交換が行われました。
会場のNHK大阪ホールでは、大阪府の公式マスコットキャラクターであり、広報担当副知事でもある「もずやん」が迎えてくれました。
とても可愛らしいですね♪♪
はじめに、国の動向として文部科学省など関係省庁の取り組みや、国と地方公共団体との食育推進体制についてのお話がありました。
平成28年3月に決定した「第3次食育推進基本計画」では、各年代で取り組む食育の必要性を訴え、小学校・中学校・高校と校種間の連携や関連を図りながら、つながりのある食育を推進し、実生活に生かすという基本方針が示されました。
【内閣府 第3次食育推進基本計画】http://www8.cao.go.jp/syokuiku/about/plan/pdf/3kihonkeikaku.pdf
「第3次食育推進基本計画」は平成28年~平成32年度までの5年間に取り組むべき重点課題が発表されました。
文部科学省における目標値で、特に学校給食に関連のある項目は、主に下記の4点となります。
「第3次食育推進基本計画」の目標
1、朝食を欠食する子どもの割合 : 4.4%(平成27年度)から0%
2、学校給食における地場産物の活用割合: 26.9%(平成26年度)から30%以上
3、学校給食における国産食材の活用割合: 77.3%(平成26年度)から80%以上
4、中学校における学校給食の実施率 : 87.5%(平成26年度)から90%以上
「第2次食育推進基本計画」から新たに「中学校における学校給食の実施率」90%の目標値が示されました。
学校教育法 第37条13項「児童の栄養の指導及び管理をつかさどる」及び同11項「児童の教育をつかさどる」に照らし、栄養教諭は、学級担任や各教科担任等と連携して、関連教科や特別活動において食に関する指導を行うものだとしています。
そして栄養教諭の果たすべき役割は、拠点校と兼務校・給食センターの他に家庭・地域・関係機関との連携や保育所・幼稚園・高等学校との連携において、「コーディネーター」としての役目を果たす事だと示されました。
「第3次食育推進基本計画」との関連においては、都道府県・市区町村の計画を関係機関との連携を深めていくべきであるとのお話がありました。
文部科学省の説明による厳格な雰囲気の中、大阪らしく場を和ませるため、松竹芸能の「トライアングル」による食育漫才も始まり、会場が笑いの渦に包まれました。
全国各地からこの研究大会に参加された、約1400名もの栄養教諭・学校給食関係者の志と熱意が感じ取れる一日でした。
明日の分科会もとても楽しみです。
各分科会での研究発表も「給食ひろば」の給食・食育取材レポートに掲載しますので、ぜひご覧ください!!