給食トピックス

直方市の中学校給食がスタートしました!

9月4日、直方市で中学校給食が開始されました。給食初日の様子を取材に行ってきました。

直方市は福岡県の北部に位置し、明治時代から昭和30年代までは、石炭産業で栄えてきました。

取材当日は曇りでしたが、自然豊かでのどかな地域です。


 


今回、直方市では選択制中学校給食の予約・集金管理を行う弊社の「スクールランチシステム」を導入することとなりました。「デリバリー方式による給食の注文」と「家庭からの弁当持参」の選択制です。現在、弊社が運用するスクールランチシステムは直方市を含め全国14の自治体で導入されており、九州での導入は初となります。

 

こちらが直方市の予約サイト画面です。市のキャラクターである、チューリップの「リプエル」と「チュリエル」が出迎えてくれます。



直方市では毎年4月に「のおがたチューリップフェア」を開催しており、河川敷に約13万のチューリップが咲き誇ります。直方市一大イベントでもあるようで、ぜひ一度見てみたいものです。

 


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直方市の中学校給食を調理している「㈱のぼる」さんへ調理現場の取材にうかがいました。

◆調理


汁物を調理している様子です。全自動の蒸気釜で、具材に火を通します。



◆盛り付け

汁物の盛り付けは、1つずつ人の手で盛り付けます。盛り付けの後は、冷めないようすぐに保温容器に入れます。


 


 

ご飯の盛り付けの様子です。盛り付けは機械で行いますが、1つずつ丁寧に作業されていました。

ご飯の量は200gと決められており、盛り付けた後も、測りなおしていました。200gに満たない場合は、盛り付けなおします。このように、中学生に必要な栄養量となるよう厳しい管理がされています。


 

            


ご飯も汁物と同様に、冷めないようにすぐ蓋をして保温容器に入れる、配送の約1時間前に盛り付け、盛り付ける直前まで容器を温める等、美味しく食べてもらえるような工夫がされていました。

給食初日ということもあり、余裕を持ったスケジュールで給食ができあがっていました。


 

◆配送

調理された給食は、2tトラックに積み込み各中学校へ運ばれます。

確実に、安全に運べるように、慎重に積み込みを行っていました。


 

 

 

 


配送する中学校を間違えないように、各コンテナには中学校ごとのタグを貼り分けています。


 


 

続いて、直方市第一中学校で取材をさせていただきました。

少し高台に位置しており、雄大な自然の光景が広がっていました。毎日きれいな景色が身近にあるとは、うらやましいものです。



昼食の時間に合わせて、直方第一中学校へ給食が届きます。

配膳室に各クラスごとに並べて、生徒の皆さんが取りに来るのを持ちます。

 

午前授業が終了し、生徒が給食を取りに来ました。

給食主任の先生が配膳室に1クラスずつ生徒を迎え入れ、混乱がないように指導しています。


 


各クラスへ運んだ後も、すばやく準備が進められます。


 


「いただきます!」の挨拶を行い、食事が始まりました。


給食開始日の献立を紹介します!

エビフライ・コロッケ、付合スパゲティ、ツナサラダ、プチゼリー、すまし汁、ご飯、牛乳



給食初日ということもあり、エビフライやコロッケなど、「生徒が喜びそうな献立」をテーマに考えています。

私も給食をいただきました。ツナサラダの野菜がみずみずしく、とても甘味が出ていました!ご飯とすまし汁は温かさを保っており、お弁当でも温かいものが食べられることに感動しました。


 

各学年の教室を回り、初めての給食の様子を見学させてもらいました。

「生徒が喜びそうな献立」効果もあってか、多くの生徒の皆さんが給食を食べています。


生徒の皆さんに、お話を聞きました。

『今日の給食どうですか?』という質問には、「美味しい」「思ったより温かくて美味しい」と、喜んで給食を食べている様子でした。

『今日の献立で美味しかったメニューはありますか?』という質問には「すまし汁」「エビフライ」という回答が多かったです。


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直方市の中学校給食に関わる方たちに、お話を伺いました。

◆㈱のぼる調理員 門畑さん

「私は子どもの頃から料理することが好きで、和食や中華など様々な飲食業を経験してきました。」「今日の給食のこだわりメニューは、ツナサラダです。野菜はゆでずに蒸しているた、野菜がみずみずしく、甘味も良く出ていると思います。」

『直方市の中学生へ伝えたいことはありますか?』という質問に対しては、「自分の仕事は、料理をおいしく作るだけです。中学生においしく食べてもらって、成長してほしいです!」と給食への率直な思いを教えてくれました。


 

◆直方第一中学校給食主任 池森先生

直方市では中学校給食の開始に伴い、各中学校に給食主任の先生を設置しました。配膳室の管理や食育指導など、給食全般の管理を行います。

「給食が始まる前は、食育の取り組みは学校によってばらつきが見られました。ですが、給食が開始してからは、食育の年間計画を作成し、計画的に食育指導を行う予定です。給食もそれに活用できたらと考えています。」

『直方市の中学生へ、給食を通じて伝えたいことはありますか?』という質問には、「給食は健康面に配慮され、人とのコミュニケーションが生まれるツールだと考えています。給食を通じて正しい知識にふれ、食の良さ、楽しさを伝えていきたいです。」と給食、食育に対する思いを教えてくれました。


 

◆直方市教育委員会 教育総務課 学校給食係 倉田さん

「本日の献立は給食初日ということもあり、係内で相談し、生徒が喜びそうなエビフライとコロッケにしました。今後は給食のアンケート調査を行い、人気メニューや生徒の希望を取り入れられるようにしたいです。

栄養摂取基準はもちろんですが、生徒の好みや彩も意識しています。弁当箱で提供するため、冷めても美味しく食べられること、魚メニューの日は副菜で興味を引き付け、予約してもらえるような献立になるよう意識しています。

中学校給食の立ち上げは始めてのことなので、苦労の連続です。ですが、給食開始に向けて、少しずつ形ができてきた時にはやりがいを感じました。これからもいろいろな問題に向き合いながらも、生徒の声を聞いたりする中で、やりがいを感じられるのだと思います。

給食は、1ヶ月全て食べることで栄養摂取基準が満たされるよう献立を作成しています。中学生はまだまだ成長途中ですので、給食をしっかり食べて、成長期に必要な栄養を摂取してほしいです。」


 

給食初日でしたが、調理業者・学校・教育委員会の方々が連携を取り「確実に美味しい給食を届けよう」という思いが随所に感じられました。

毎日の給食には、多くの人が関わって作られています。成長期に必要な栄養素が入っている給食を、今後も味わって食べて欲しいと思います。

最後に、取材にご協力いただいた㈱のぼるの皆様、直方第一中学校の皆様、そして取材の機会を設けてくれた直方市教育委員会の皆様、本当にありがとうございました!


 

 

 

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