収穫の秋!
10月12日、松阪市立第五小学校で児童が収穫したさつまいもを使用した給食が提供されるということでその様子を取材させていただきました。
地域の方のご協力の下、年度始めに2年生が植えつけたさつまいもが成長し収穫したものの一部を給食で提供することになりました。今回給食で使うさつまいもの量は40㎏、特別メニュー「さつま芋のレモン煮」で登場です!
本日の献立はこちらです。
・ごはん(麦入り)
・鰆のマヨネーズ焼き
・関東煮
・特別メニュー:さつま芋のレモン煮
・牛乳
朝の10時、取材を始めるころには下処理はほぼ終わっていました。
第五小学校の食数は大体550食ほどで、調理員さんは4人、いつもより1品多く料理を作るということで、栄養教諭の森先生も終始給食室で調理を手伝います。
火を通す前と後(調味料加え済み)では、色が全然違いますね!
綺麗に黄色の色が出ていてとてもおいしそうです。
衛生管理上、温度測定は必須ですね。
関東煮の具が荷崩れしないように、食材を混ぜ合わせる順番に気をつけます。
調理量が多いので力仕事にも関わらず、調理員さんは慣れた手つきで手際よく調理しています。
取材している中でとても印象的だったのは、ここの調理場はとても雰囲気が良いことでした。
栄養教諭の森先生への信頼も強く、ささいなことでも「ありがとう」と感謝の気持ちを言葉にしていて4人の調理員さんの連携プレーはすばらしかったです!
調理員の浅井さんと幸治さんは、自身が小学生の時に食べていた給食が大好きだったから給食調理員になったそうです。
児童にもそう感じてもらえるように心をこめて作っているとおっしゃっていました。
調理室取材後、学校掲示板を見ていたら、児童が白衣を着ていたわたしを調理員さんと間違えて
「いつもおいしい給食ありがとう。給食大好きだよ!」
と伝えてくれました。
給食への思いは代々受け継がれているのだなと肌で感じることができました。
調理が終わったら配膳の準備です。
もうすぐ給食の時間が始まります。
いつもより品数が多い分、調理の時間がより多くかかります。
それでも時間通りに仕上げて各クラスに給食を届けます。
今回のさつまいもは2年生が収穫したもので、
廊下にはその収穫の様子を書いたものが展示されていました。
収穫を行う上で協力していただいた地域のボランティア方をお招きして、一緒にお給食を食べました。
感謝の気持ちでいただきます。
この取り組みは今回初めてで、2年生の児童がさつまいもの収穫を行うから給食で使えないかと森先生に声がかかったのが始まりだそうです。こういった地域の方との連携も食育では重要な取り組みになりますね。
また同日に保護者を対象とした給食試食会がありました。
森先生は、学校給食では国で決められた栄養基準に沿って作られています。
一方的に出された食事でも、給食食べることで健康保障につながるのではとおっしゃっていました。
学校給食はあえて苦手な物を出しています。
無理強いはしませんが、完食して子供たちの健康が保障される食事を作っています。
家庭でも好きな物を与えれば楽ですが、将来の食生活のことを見据えて様々な食材に触れる機会を増やしてほしいと伝えていました。
学校給食を通じて児童に学んでもらうことはたくさんあります。
食育はなかなか評価が難しいですが、子どもの健康と発達のために何ができるか日々奮闘している栄養教諭の皆様の手助けができればと思います。
今回取材に応じていただきました、松阪市立第五小学校の栄養教諭 森真華先生を始めとする関係者すべての方に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。