平成29年12月2.3日
女子栄養大学駒込キャンパスにて第12回全国学校給食甲子園が開催されました。
毎年行われるこの大会は、食育を啓発することと地産地消の奨励を目的としております。
また、大会を通じてたくさんの方に学校給食の需要な役割を知っていただく機会にもなります。
今年はどのような大会になったのでしょう。
北海道・東北、関東、甲信越・北陸、中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄より6ブロックの代表12校・施設が出場し、
各チーム栄養教諭または学校栄養職員、調理員の計2名で行います。
今大会から、大会前夜に行われるレセプションの内容が大きく変わります。
これまで地元紹介ほのぼのプレゼンテーションが行われていましたが、今回は出品献立を題材とした「給食の時間における食に関する指導(5分間)」実演とし、これが決勝大会の採点対象となります。
応募献立食育コンテスト
新潟県 新潟市立女池小学校の献立は「ちょい塩まいかちゃん給食」。
うまみの出る打ち豆を活用し減塩を意識した献立です。食塩相当量は2.2gです
ますます減塩が進む学校給食では、見習いたい献立ですね。
素材の味を存分に生かした料理となっていました。
新潟県の減塩給食をさらに上回った学校が群馬県 川場村学校給食センターです。
なんと食塩相当量は1.7g12チームの給食の中で食塩相当量が最も少ない給食でした。
棚田で育った世界的にも評価が高い川場産コシ「雪ほたか」のピカピカ白米で勝負に出たのも天晴れでした。
これらは14名の審査員で採点を行います。
どれもすばらしいプレゼンで頭を抱える審査員も。
レセプション
今大会代表の栄養教諭・学校栄養職員・調理員24人に加え、審査員、協賛企業・団体、その他関係者が集まり、それぞれ情報交換など親交を深められた時間となりました。
そして開会式で行われる選手宣誓のくじ引きも行われました。引き当てたのでは、愛媛県 西条市立神拝小学校 武方美由紀先生でした!
実は第8回の決勝大会では息子さんが栄養教諭として出場していたそうです。
親子揃って決勝進出だなんて、なんだか感慨深いですね。
大会当日
制限時間は60分。6人分を調理し、後片付けも時間内に行う必要があります。
栄養教諭・学校栄養職員と調理員2人のチームワークはもちろん、衛生管理への配慮も行います。
調理室では、静まった空間で食材が調理される音やチーム内の掛け声が響きます。
調理終了後は審査員の審査と我々協賛企業の試食が行われました。
もちろん子供審査員もそれぞれ評価します。
どの給食が気に入ったのでしょうか。
【大会結果】
「第12回 全国学校給食甲子園」優勝は、関東ブロック代表 埼玉県越生町立越生小学校が選ばれました。
≪献立≫
・山吹の花ごはん
・牛乳
・越生うめりんつくね
・五大尊つつじあえ
・上谷の大クス汁
・ゆずの里ゼリー
地域の自然や歴史・文化が表現されている、色とりどりのお給食でした。
準優勝は中部・近畿ブロック代表 奈良県宇陀市立学校給食センターでした。
≪献立≫
・宇陀の黒豆ごはん
・牛乳
・大和肉鶏のグリル
・宇田さん自家製ブルーベリーソース
・大和まなのかみかみ酢の物 ゆずの香り
・かぶの雪見汁
・黒豆を使ったずんだもち風あんもち
そして今大会から創設された前夜祭で行われた「応募献立食育コンテスト」の応募献立食育部門特別賞は
福井県 春江坂井学校給食センター 栄養教諭の越桐 由紀子先生です。
「和食の日」と「地場産100%」について、ボードを効果的に使ってまとめ、
最後に食育の祖・石塚左玄を持ってきました。
その他結果は以下のサイトに掲載されています。
「全国学校給食甲子園」
毎年この大会では大きな話題となり、世間の学校給食への関心が高まります。
栄養教諭・学校栄養職員、調理員の注目が集まることで、お互いの刺激になることも期待されます。
大会に出場されたすべての栄養教諭・学校栄養職員、調理員の皆様、本当にお疲れ様でした。
これからも子どもたちのために、よろしくお願いします。
来年の大会もとても楽しみですね!
今後の学校給食のさらなる発展のために、私たち「給食ひろば」も何かお役に立てないか日々奮闘中でございます。