平成29年度1月の全国学校給食週間最終日。
第10回全国学校給食甲子園において特別賞を受賞をされた、学校栄養職員の先生を訪問し、給食の様子を見せていただくため、東京都中央区の明正小学校にお邪魔しました。井上先生から中央区の学校給食のことや近況を伺っててまいりました。
昭和モダンの旧校舎の雰囲気を残しつつ建て替えられた校舎は、校庭にプールがあればまるでリゾートホテルのような建物です。
中央区は、小学校16校、中学校4校。都費の栄養教諭、学校栄養職員がひとりもいないとても珍しい体制を敷く区です。中学校4校は独立献立ですが、訪問時の小学校給食は区内統一献立でした。
この日のテーマは「地産地消」。
東京都、特に区部における地場産物を活用した給食の献立は難しいものがありますが、この日は、『ごはん、東京都産の味噌汁、東京Xのコロッケ、茹で野菜、牛乳』です。
都内で育った貴重なブランド豚「東京X」の挽肉を使ったコロッケ、小松菜、にんじんが東京都産でした。
1階の廊下から給食室内を見学させていただきました。校舎を改築したばかりですから給食室もピカピカです。
都内で育った貴重なブランド豚「東京X」の挽肉を使ったコロッケ、美味しくいただきました。
学校栄養職員の井上先生と一緒に、給食時間の教室を訪問しました。
中央区の小学校はこれまで区内統一献立だったものが、平成30年度から区内統一献立から独立献立へ移行しています。
中央区立小学校の給食は、統一献立・一括共同購入方式を採用していました。食材の大量購入により食材価格を抑制することが可能でした。全16小学校で同一の給食水準を確保できるメリットもありました。
一方で、学校行事にあわせた献立が作成できないことや流通量の少ない食材を確保できないこと、アレルギー症状のある児童への配慮食材が増えてしまうといった課題がありました。
今回、統一献立から独立献立へ移行することにより、スケールメリットがなくなる分、学校給食費が値上げされています。各校、どんな献立に変わっているのかとても興味があります。
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