神奈川県で初めての「かなわが学校給食夢コンテスト」の表彰式が、開催されました。
この表彰は、学校給食の理解やイメージアップを狙い、食育の推進を目的としており、神奈川県教育委員会や同学校栄養士協議会、同学校給食会が初めて企画したもので、「夢の献立部門」と「学校の献立」の2部門が設けられ、児童、特別支援学校の生徒、学校から308点の応募がありました。
「学校の献立部門」では、実際に学校給食の献立を作成している栄養教諭・学校栄養職員が作成した献立で主食、おかず、牛乳の給食一式で作品として応募されていました。応募作品にはそれぞれ地場産食材の活用や献立の狙い、栄養価が記入され、写真なども添えられています。
伊勢原養護学校が受賞したみんなで作る給食賞ではクロワッサン、鶏肉の悪魔風、グラッセ、コンソメスープ、牛乳。
高等部農芸班の生徒が育てたじゃがいもをグラッセに。県産のキャベツやタマネギを使用してフランス料理のメニューにしてあります。生徒が収穫したじゃがいもを食べることを知る児童生徒たち、じゃがいもを育てた生徒生は皆に食べてもらう喜びと達成感を共有できたそうです。
シーラボ☆賞では横浜地場産のあなご丼、牛乳、ごま醤油和え、けんちん汁が受賞。和・洋・中・エスニックなど、学校給食で食の多様性を感じられる、バラエティ豊かな10作品が表彰されました。
子どもたちが応募する「夢の献立」も力作ばかり。県教育委員会が設けた「愛情も栄養も満点で賞」は小田原養護学校高等部3年生の生徒さん。 和風だしと醤油を使い、季節にあった野菜をたっぷり入れたという「♥愛情満点コンソメスープ♥」は味を整えるのに苦労したけれども家族から大好評だったとふりかえります。
栄養のバランスを考慮したり、県産の食材をふんだんに使ってみたり、大好きな食べ物を合体させてみたり。スライドで実際に作ってみた料理の写真やイラストなどが描かれ、たくさんの夢の献立が披露されました。 「開けてビックリ賞」を受賞した小田原市の小学生が考えたのは「オムしゅうまい」。
「卵が好きで卵の料理にしようとしたときシュウマイが目に入ったので、面白いと思ってオムシュウマイにしました。」と言います。たしかに、大人はびっくりです。
桐谷次郎県教育長からは、地場産食材の活用や教科等に関連した献立など様々な工夫が施された学校給食や学校における食育への理解を深めてもらうとともに、安全安心な学校給食の提供に関わる人たちへの感謝の心を忘れず、何より、子供たちに食を大切にする気持ちを持ち続けてほしい、という挨拶もありました。 栄養教諭・学校栄養士などのの士気や子どもたちの食に対する興味が広がることが期待されます。
「学校の献立」部門の受賞作品については、1月24日~30日の全国学校給食週間に合わせて、(独立行政法人国際協力機構横浜センター(JICA横浜・横浜市中区)と県立保健福祉大学(横須賀市)で実際に提供されます。お近くの方はぜひ味わってください。